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削除代行は違法?弁護士法72条と「できること・できないこと」

最終更新: 2026-06-17

「削除代行を頼みたいけれど、それって違法なの?」——業者を探している途中で、ふとこの不安にぶつかった方は少なくありません。検索すると「弁護士法72条」という条文が出てきて、余計に迷ってしまう。まずはその仕組みを、落ち着いて整理してみましょう。役割の違いがわかれば、どこに何を頼めばいいのかが見えてきます。

弁護士法72条とは、やさしく言うと

弁護士法72条は、ざっくり言えば「報酬を得る目的で、他人の法律に関わる事務を扱えるのは弁護士だけ」という原則を定めたものです。ここでいう「法律に関わる事務」とは、たとえば相手への請求、交渉、代理人として手続きを進めることなどを指します。

この決まりがあるのは、専門知識のない人が他人の権利を扱って、かえって不利益を生まないようにするためです。だからこそ「どんな削除でも全部代行します」「相手と話をつけます」とうたう事業者には、少し立ち止まって確認が必要になります。法的な手続きまで引き受けるとすれば、それは弁護士の領域に踏み込んでいるおそれがあるからです。

煽るつもりはありません。ただ、この線引きを知っておくだけで、業者選びの目線がぐっと変わります。

技術系の事業者ができること・できないこと

当社のような技術を中心とした事業者と、弁護士とでは、担える役割がはっきり分かれています。

技術系の事業者が適法にできること

  • インターネット上での拡散状況の検知・継続的なモニタリング
  • 海外サイトへの削除申請のサポート
  • 再アップロード(同じ画像が別の場所に上がること)の追跡
  • 証拠の保全(どこに何が上がっているかの記録)
  • 検索結果に表示されにくくするための対策

これらは、相手に法的な請求をするものではなく、技術的な対応や各サイトの規約に沿った申請のお手伝いです。

弁護士の領域であること

  • 投稿者を特定する手続き(発信者情報の開示)
  • 相手方への削除請求
  • 損害賠償を求めること
  • 相手方との話し合い・解決の取りまとめ

これらはいずれも法律に関わる事務であり、弁護士が担う領域です。当社はこれらを行いません。法的な対応が必要な場面では、後述の公的な窓口をご案内しています。

当社が「あえてやらないこと」

役割を守ることは、そのまま信頼の土台になると考えています。当社が意識して行わないことを、はっきりお伝えします。

  • 削除を断定したり、結果をお約束したりしない(結果は状況によります)
  • なりすましや虚偽の申請をしない
  • 弁護士の領域である法的な代理・請求・交渉を引き受けない

「できないことはできない」と正直に線を引くこと。それが、安心してご相談いただける関係の出発点だと思っています。

信頼できる事業者の見分け方

迷ったときは、次の点を静かに確かめてみてください。

  • 役割を明示しているか:何ができて、何が弁護士の領域なのかを、はっきり書いているか。
  • 断定や保証で契約を迫っていないか:削除を保証するようなうたい文句や、不安を強くあおる勧誘には注意を。
  • 料金が事前に明確か:何にいくらかかるのか、申し込み前に説明があるか。
  • 公的な相談先を案内しているか:法的対応が必要なとき、適切な窓口へつなぐ姿勢があるか。

これらを満たしている事業者は、自分の役割をわきまえている、と考えてよいでしょう。

法的な対応が必要なときの相談先

投稿者の特定や損害賠償など、法律に関わる対応を考えたいときは、次のような公的な窓口に相談できます。当社は特定の弁護士や事務所との提携を主張するものではなく、あくまで一般的なご案内です。

  • 法テラス(日本司法支援センター):費用や手続きの相談先として、状況に応じた案内を受けられます。
  • 各地の弁護士会:地域の弁護士会で法律相談を受け付けています。
  • 性暴力被害者のためのワンストップ支援センター:相談・心のケア・各種支援を一つの窓口で受けられます。

よくある質問

削除代行は違法なの?

技術的な対応や各サイトの規約に沿った削除申請のサポート自体は、法律に関わる事務にはあたりません。問題になりやすいのは、報酬を得て相手への請求や交渉といった法的な手続きまで業者が代行する場合です。役割を弁護士の領域に踏み込ませていないかが、見極めのポイントになります。

業者と弁護士、どちらに頼めばいい?

目的によって変わります。拡散の検知や海外サイトへの削除申請、再アップロードの追跡といった技術的な対応は事業者が、投稿者の特定や損害賠償・請求といった法的な手続きは弁護士が担います。両方が必要な場合は、それぞれの役割で並行して進める形になります。

費用の目安は?

対応する範囲や被害の状況によって異なります。大切なのは、申し込みの前に料金の内訳が説明されているかどうかです。事前の見積もりがあいまいなまま契約を急がせる場合は、いったん立ち止まってください。

「削除を保証」とうたう業者は信用できる?

削除を保証できる事業者はありません。サイトや状況によって結果は変わるため、結果を断定するようなうたい文句には慎重になってよいでしょう。誠実な事業者ほど、できることとできないことを正直に説明します。

一人で抱え込まないで

役割の違いを知ったうえで、それでもどこから手をつければいいか迷うのは自然なことです。当社では、いまの状況にどんな対応ができそうか、LINE公式アカウントから無料でご相談いただけます。秘密は厳守し、女性スタッフが対応します。

答えをすぐに出さなくても大丈夫です。まずは話を聞かせてください。あなたは悪くありません。整理するお手伝いから、一緒に始めましょう。